スロッター加工とは？

スロッター加工は、工作物に直線的な切れ込み（スロット）を作る加工方法のことで、主に金属や樹脂、ガラスなどの硬い素材を加工する場合に使用されます。スロットは、切削刃が刃先から側面に向かって切り込みを入れることで作成され、平行スロットやT字スロットなどの形状があり、工作物によって使い分けられます。

またスロッター加工は、高い精度と表面仕上げが求められる部品の製造や独自の形状やサイズの部品を大量生産する際に適しています。旋盤加工やフライス加工と同様に、CNC（コンピュータ数値制御）によって制御された機械によって行われ、CNCで切削刃の位置や深さを正確に制御することができ、高精度で均一なスロットを作成することができます。

スロッター加工のメリット

スロッター加工には、以下のようなメリットがあります。

スロッター加工のメリット① 高精度

スロッター加工は、CNCによって制御された切削機械によって行われるため、非常に高い精度が得られます。切削刃の位置や深さを正確に制御することができ、均一で正確なスロットを作成することができます。これにより、高品質な部品を生産することができます。

スロッター加工のメリット② 高い表面仕上げ

スロッター加工は、高速回転する切削刃によって材料を切削するため、非常に滑らかな切り口が得られます。また、切削時に発生する熱によって材料が溶けたり変形したりすることがないため、高品質な表面仕上げが得られます。

スロッター加工のメリット③ 多様な形状

スロッター加工は、平行スロットやT字スロットなどの形状のスロットを作成することができます。また、切削刃の形状や位置を変えることで、独自の形状のスロットを作成することもできます。これにより、多様な部品の製造に対応することができます。

スロッター加工のメリット④ 量産向き

スロッター加工は、CNCによって制御された機械によって自動的に行われるため、大量生産に適しています。また、高い精度と表面仕上げが得られるため、一度の加工で多数の部品を製造することができます。これにより、生産性の向上やコスト削減につながります。

スロッター加工のメリット⑤ 広い素材に対応

スロッター加工は、金属や樹脂、ガラスなどの硬い素材に対応することができます。これにより、さまざまな業界で広く使用されています。例えば、自動車や航空機の部品、医療機器、電子部品、機械部品などがあります。

スロッター加工のデメリット

スロッター加工には、以下のようなデメリットがあります。

スロッター加工のデメリット① 加工時間が長い

スロッター加工は、一度に一つずつスロットを加工するため、加工時間が長くかかるというデメリットがあります。このため、大量生産に向いているものの、少量生産や試作品の製造には適していない場合があります。

スロッター加工のデメリット② 切削刃による材料の変形

スロッター加工では、切削刃によって材料を切削するため、材料の欠けや変形が起こることがあります。特に、硬い素材や細かいスロットを加工する場合は、このような問題が起こりやすくなります。このため、加工前に材料の適性を検討する必要があります。

(株)南星が得意とする加工

その他“スロッター加工”

スロッター加工とは、スロッター盤を使い穴にキー溝削りの金属加工を行う加工方法です。スロッター加工のスロッターは、SLOTからきており、日本語訳をすると、「溝」という意味を持っています。スロッター加工の特徴は、様々な形状の金属製品に加工可能です。

その他“ブローチ加工”

ブローチ加工とは、ブローチ盤とよばれる機械を用いて様々な形状をした専用刃物（ブローチ）を引き抜くことにより加工する切削加工の一種です。ブローチ加工は1回で加工完了することができる為、加工単価が安く、量産の加工に適しています。

その他“キーシーター加工”

キーシーター加工とは、加工外径の大きな製品や、切削長が長い製品、キー溝の幅が広い加工など、スロッター加工に比べて大きい製品を切削加工するのに適した切削加工方法の一つです。またキーシーター加工の強みは、重切削ができるということです。

株式会社 南星 が得意とする加工